事故の再現と救助の検討-2

宙づり状態の要救助者を、引き上げて救助する一般的な方法をやってみました。
消防のレスキュー隊と同様の救助方法です。
救助にかかる最少人数は3人でした。
これにより作業計画は、4人で1チームとする必要があることが分かりました。
しかしIRATAが得意とする下降モードの救助方法は、たった一人でもっと早い救助が可能です。
知りたい方は、ぜひIRATAの門をたたいてみてください。
目からうろこの知識と技術がいっぱいです♬

要救助者に取り付けた引き上げ用ロープをルーフローラーで保護します。

標準的ホーリングシステム、3:1のメカニカルアドバンテージで引き上げます。

要救助者が障害物に引っかからないよう介錯する人が必要になります。

要救助者が障害物に引っかからないよう介錯します。

要救助者が障害物に引っかからないよう介錯します。

要救助者が障害物に引っかからないよう介錯します。

要救助者を二人で引き上げます。

要救助者を二人で引き上げます。

引き上げ完了です♬ 救助に要した人員は3人でした。

事故の再現と救助の検討

労働安全衛生規則539条の改正で「ロープ高所作業」が公に認められるようになったのは良いことですが、反面「ロープ高所作業特別教育」さえ受講すれば業務に従事できる!といった乱暴な風潮が生まれてしまったのは残念でなりません。
「ロープ高所作業特別教育」は4時間の学科と3時間の実技です。
十分な教育ではありませんが、労働安全衛生規則は安全の最低基準なので、法的にはこれでよいのでしょう。
しかし技量の稚拙な作業者を世にはびこらせる原因の一つになったことは否定できない事実です。
それは近年ガラスクリーニングの現場で、メインロープがほどけた、ブランコ台に乗り損ねた等による宙吊り事故が何件も発生していることが証明しています。
宙づり事故を再現し、救助方法を検討してみたところ、頒布等によるロープの養生は、摩擦でやぶれる、ロープアが食い込む等の難があることがわかりました。

ビルの宙吊り事故を再現してみました。

橋梁でも宙吊り事故の可能性はあります。

満足な道具もなく引き上げるのは困難でした。

布養生はロープが食い込んで引き上げが困難で、ベクトルを変える工夫が必要になりました。

「ライフライン」のお話し

1月12日、東京都板橋区の都立職業能力開発センターにおいて、東京GCAのロープ高所作業特別教育が開催され、17名の方が熱心に受講されました。
講師はいつもの5人

今日は、ライフラインについて少しお話ししましょう。
ご承知のように、ロープ高所作業においては「ライフラインの使用」が義務付けられていますが、このライフラインは地上まで達する十分な長さが必要で、作業中にテンションをかけてはいけないことになっています。
ナーんでか♬
墜落防止措置は最後まで必要だから…または着地するまで墜落防止を怠ってはならないから…と答えたならば、間違いではありませんが、それは初心者か未経験者の回答です。
たとえば、あなたが10建ての建物の屋上から下降して、2階の高さで止まって作業していると思ってください。
さて、この高さで墜落したら、ライフラインは墜落の危険からあなたを保護してくれるでしょうか?
答えはノーです。
荷重のかかっていないライフラインに墜落の衝撃がかかると、思いのほか伸びてしまい、あなたは地面にたたきつけられてしまうでしょう。
加えて、フォールアレスターが滑る距離とエネルギーアブソーバーの伸びも考慮しなければなりません。
作業者の位置が地面に近いところでは、ライフラインは有効ではないので、安全確保のために様々な対策が必要です。
安全対策については“IRATAのトレーニング”で詳しくで教えていますので、そちらの受講をおススメします。
話が少しそれたようなので、元に戻します。
「ライフラインというものは、地上まで達する十分な長さが必要で、作業中に負荷をかけてはいけない理由!」
それは、ロープ上で動けなくなった作業者を速やかに救助するためです。
救助の際ライフラインは、救助用のロープとして使用されます。
国内法のロープ高所作業は、要救助者となった作業者のオンサイトレスキュー(同僚による救助)をアカラサマには要求していませんが、前述のライフラインの条件を見れば、オンサイトレスキューを想定していることは明らかです。
ライフラインを使用しないロープ高所作業は、自分の命はもちろんのこと、同僚の命も守ることはできません。

ご安全に