第34回:IRATAトレーニング の審査の初日

1月18日、アセスメントの初日です。
7人のレベル1研修生が審査を受けました。
アセッサーはお馴染みのマーク バレンタイン氏です。
結果は5人合格、2人失格となりました。
失格者の一人は、エイドクライミングで自己確保が1ポイントになってしまったことが指摘されました。
ロープアクセスはダブルプロテクションが原則ですから、失格は当然です。
もう一人は、フォールアレストシステムによるクライミングで、ノープロテクションになってしまったことが指摘されました。
昇降設備(垂直のラダー)を登下降するさいに、墜落制止用器具(安全帯)をちゃんと使用しないのは、安全意識の欠如です。
いずれもメジャーデスクレパンシーと言われても反論できません。
それでも、運よく明日、再審査が受けられるということなので、二人とも同じ間違いを繰り返さず、ぜひ合格していただきたいと思います。
アセスメントの最後に、アセッサーからエッジマネジメントの講釈師を任命され、私が一席披露したのは言うまでもありません。
ご安全に

第34回:IRATAトレーニング 3日目

1月16日、トレーニング3日目です。
昨日から、トレーニング会場には30人も集まっています。
こんなことは前代未聞の出来事ですが、17人の受講者に対して8人のトレーナーとサポーターが5人も揃うのは、普通ではありえない現象でしょう。
8人のトレーナーの中には、それぞれ東北、関東、関西、九州の各地で、産業用ロープアクセス講習会を開催している人もいて、自分の勉強として無給で参加されています。
またサポーターの諸君は、レスキューの要救助者役などで、トレーニングのお手伝いで参加していますが、もちろん無給です。
無給でもこれだけ多くの人が参加する理由は、繰り返しますが、自分の勉強のためにほかなりません。
すなわち、レベル1からレベル2へ、レベル2からレベル3へと、各々階級を上げるためやライセンス更新のためのの勉強です。
みなさん大したモチベーションの持ち主ですが、IRATAトレーニンは合格してライセンスを取得したら、それで終わりではないのです。
合格してからの勉強が重要です。

アンカー設置作業の 安全の良否の検証

明けましておめでとうございます
本年も宜しくお願い致します

早速ですが、年明け早々 渋谷区の某マンションにおいて、窓ガラス清掃のためのインフラ整備計画が持ち上がり、ロープ高所作業で何とかならないかとの相談がありました。
そのため、作業者が天井伝いにボルトを打って進む工法の、安全の良否の検証を、ビッグロック日吉店で行いました。
現場は、高さ地上60mで、しかも約1.5メートルのオーバーハングです。
ケガ等により、作業者が動けなくなった場合のリスクを考えてみると、許容できない大きさなので、現場の作業チームによるオンサイトレスキューを、あわせて検証してみました。
結果は、以下に示す写真のとおり作業可能で、安全も十分に確認できました。
救助にかかる時間を短縮するための改良点も見つかりました。

捕捉しますが、当該現場における はしご車での救助は高さ的に無理で、車両の乗り入れも困難でした。
東京消防庁の優秀なレスキュー隊でも こんな救助は対象外である理由は、高所作業は足場のある環境で行うのが原則だからであり、消防が行うレスキューは規則に則って普通に作業を行っている人が対象だからです。

いうまでもなくロープ高所作業は、足場の設置が合理的でない場合に採用される特殊な手法であり、そんなロープ高所作業を安全に行うためには特別な訓練と資格(IRATAトレーニングとライセンス)が必要なのです。

皆様、今年もどうぞ ご安全に

ロープにぶら下がった状態で天井にハンマードリルで穴を揉みます。

ボルトを設置してロープをリアンカー状態に取り付けます。

作業者はリアンカーに取り付けたロープに移動します。

ハンマードリルで二つ目の穴を揉みます。ボルトの間隔は45㎝

ボルトを設置してロープをリアンカー状態に取り付けます。

作業者はリアンカーに取り付けたロープに移動します。

移動にはアイディを2個使用します。クロールは救助が困難になるので使用しません。

水平移動はエイドクライミングのほうが簡単かもしれません。

あえてエイドクライミングを避けたのは救助が面倒になるからです。

ハンマードリルで三つ目の穴を揉みます。ボルトの間隔は45㎝

ボルトを設置してロープをリアンカーに取り付けます。

作業者はリアンカーに取り付けたロープに移動します。

ケガ等により作業者が動けなくなったことを想定して救助の開始です。

救助者はロープを登高をしていますが実際には下降でアクセスします。

救助者はボルトとリアンカー伝いに要救助者へ近づきます。

救助者はボルトとリアンカー伝いに要救助者へ近づきます。2

救助者はボルトとリアンカー伝いに要救助者へ近づきます。3

救助者はボルトとリアンカー伝いに要救助者へ近づきます。4

要救助者の下降器具をコントロールしてスナッチレスキューの開始です。

いわゆるロープトゥロープトランスファで、中級者レベルの技術ですが…

アイディレスキューなので、IRATAレベル1の免許で容易にできるはずです。

要救助者側のロープをリリースしました。あとは二人で降りるだけ

当該作業の指揮者にはIRATAレベル3の免許と同等の技術が必要です。